朗読ボランティア 「杜の音通信」 (H29年9月号)

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
9月は、以下の5作品を朗読しました。


① 山下 明生:作・梶山 俊夫:絵 「島ひきおに」
② 伊藤 左千夫 :作 「野菊の墓」
③ 川端 誠 :作・絵 野菜忍列伝 其の三 「なすの与太郎」
④ 向田 邦子 :作 「霊長類ヒト科動物図鑑」 より 「傷だらけの茄子」
⑤ 矢野 竜広 :作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」


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① 山下 明生:作・梶山 俊夫:絵 「島ひきおに」   (朗読:堀 多佳子さん)


昔、海の真ん中の島に鬼が住んでいて、ひとりぼっちで寂しがっていました。
ある嵐の晩、沖を通りがかった漁船が、遠くに光る鬼の目を家の明かりと見間違えて、助けを求めて鬼の島へやってきました。
鬼はうれしくなって漁師たちの前に現れましたが、漁師たちは肝をつぶし、命乞いをします。


島ひきおに.jpgのサムネール画像


「人間たちと一緒に暮らすにはどうしたらよいか」 と尋ねる鬼に困惑した漁師たちは、
「自分たちの島は狭いので、鬼が島をひっぱってきたら一緒に暮らせるのだが」 と、口からでまかせを言いいます。
これを真に受けた鬼は、島を引っ張って海を歩き、人間たちの島へと行くのですが・・・。


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このお話は、作者山下明生氏の故郷、広島県の能美島の近くにある 「敷島」 という無人島にまつわる言い伝えを元に作られています。
鬼の引っぱってきた島だから 「引島」、それが 「敷島」 になったそうです。


今回は堀さんが、鬼の切ない気持ちをよく表現してくれました。
杜の音の皆さんも、絵本を見ながらしみじみと聞いて下さいました。


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② 伊藤 左千夫 :作 「野菊の墓」  (朗読:三浦 由子さん)


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伊藤左千夫は、30歳の頃から 『万葉集』 に親しみ、正岡子規の門人となり、子規の没後、歌誌 「馬酔木」 を創刊。
編集、作歌、『万葉集』 の研究に全力を尽くす一方、斎藤茂吉など優れた門下生を養成しました。
『野菊の墓』 は、子規の写生文の影響を受けた作品と言われています。


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今回は三浦さんが、政夫と民子の淡い恋心を、情感豊かに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、静かに目を閉じ、じっくりと聞き入って下さいました。


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③ 川端 誠 :作・絵 野菜忍列伝 其の三 「なすの与太郎」   (朗読:田中 憲子さん)


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山奥の村にすんでいる与太郎じいさんのところに、孫娘の小茄子ちゃんが遊びにきました。
「この村の人たちは、どうしてあんなにやさしいの?」
小茄子ちゃんがたずねると、与太郎じいさんは、若い頃の武勇伝を話しはじめます。


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今回は、愉快なお話が得意の田中さんが、楽しそうに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、声を出して笑っていました。


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④ 向田 邦子 :作 「霊長類ヒト科動物図鑑」 より 「傷だらけの茄子」   (朗読:長野 淳子)


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優れた人間観察で人々の素顔を捉え、生の輝きを鮮やかに浮び上らせた、向田さんの傑作揃いのエッセイ集。
『傷だらけの茄子』 は、台風の日の 「家庭の情景」 が見事に描かれています。


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向田さんのエッセイは、現代にも 「あるある!」 と思えてしまう日常のエピソードや、鋭い意見があって、
古臭さを全く感じずることなく楽しんで読むことが出来ます。
杜の音の皆さんは、向田さんと同世代の方が多いので、いつも熱心に耳を傾けて下さいます。


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⑤ 矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」 (朗読:全員で)


「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会でいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。


そこに日常があった。.jpg


「杜の音」 でも、いつも結びに全員で、音楽にのせて読みます。
「この詩のコピーを部屋の壁に貼っています」 という方もいて
「毎回この詩を朗読するのが楽しみです」 とおっしゃって下さいました。


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読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


当日の詳しい模様は、こちらをどうぞ!
http://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-299.php



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