朗読ボランティア 「杜の音通信」 (H29年 1月号) 

  
朗読メンバーブログ [posted:2017.01.31]

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
1月は、以下の3作品を朗読しました。


①ルース・エインズワース 作 「黒猫のおきゃくさま」
②倉本 総 作 「ニングルの森」 より 「お札」
③向田邦子 作 「父の詫び状」 より 「お辞儀」


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① ルース・エインズワース 作 「黒猫のおきゃくさま」


黒猫のおきゃくさま.jpg


冬の夜、貧しいおじいさんの家にやってきた、やせ細った黒ねこ。
おじいさんは楽しみにしていた自分の食べ物を、全て黒猫に与えてしまいます。
翌朝、ねこが去った後におこった奇跡とは......。


H29年1月①.jpg


寒い冬に心温まる作品を、猫が大好きな 田中憲子さんが読んでくれました。

朗読のあと、聞いてくださった男の方から

「部屋を動き回る黒猫の様子が目に見えるようだった。自分の家で昔飼っていた黒猫を思い出した」

という感想を頂きました。


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② 倉本 聡 作 「ニングルの森」 より 「お札」


「ニングルの森」 は、ドラマ 「北の国から」 などの脚本でおなじみの、倉本聰さんが書いた童話です。


ニングルの森.jpg


主人公は、山奥にそっと棲んでいる、体長わずか十数センチの先住民 「ニングル」
倉本さんは、この作品の 「あとがき」 の中で、次のように書いています。


「本当は、ニングルのことを公の場でしゃべるべきではないのです。
それは、ニングルとの付き合いにおいて、いわば禁止事項ともいえる事柄なのです。

じゃあ、なぜその掟を破るかたちで、僕がニングルの暮らしの様々を公にしてしまったかというと、
人の暮らしがどんどん異常な方向へ進行してしまって、人間そのものが自分たちの生き方を、
その中心にある座標軸を、見失ってしまったように思えるからなのです」

今回は、「お札」 の使い方をめぐるニングルたちの様子を、
ニングルの長・ニングルたち・地の文を、4人で読み分けました。


H29年1月⑦.jpg


読み終わった後、「ニングルって、今でもいますかね」 というお客様からの感想に、
皆さんの顔がなんだか優しくほっこりしていました。


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③ 向田邦子 作 「父の詫び状」 より 「お辞儀」


親のお辞儀を見るのは複雑なものである。
面映ゆいというか、当惑するというか、おかしく、かなしく、そして少しばかり腹立たしい。

自分が育て上げたものに頭を下げるということは、
つまり人が老いるということは避けがたいことだと判っていても、
子供としてはなんとも切ないものがあるのだ。


向田さんとお父さん.jpg


両親が見せてくれた 「お辞儀」 を通して、向田さんの家族への思いが温かく描かれた作品です。
向田作品の中でも、大好きな作品です。


H29年1月⑧.JPG


読み終わった後、お客様から

「亡くなった父母のことを思い出して、涙があふれました」
「向田さんの作品は、いつ聞いても胸にせまるものがありますね」

という感想を頂きました。


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毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、
「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫しています。

読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。

そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


H29年1月⑤.jpg


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