朗読ボランティア 「杜の音通信」 (H30年2月号)

  
長野淳子 [posted:2018.03.01]

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
2月は、以下の5作品を朗読しました。

① 谷川 俊太郎 :作 「生きる」 「あくび」 「朝のリレー」 他
② 大塚 勇三 :作 ・赤羽 末吉 :絵 「スーホの白い馬」
③ 長谷川 摂子 :作・ふりや なな :絵 「めっきらもっきらどおんどん」
④ 向田 邦子 :作 「無名仮名人名簿」 より 「七色とんがらし」
⑤ 矢野 竜広 :作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」


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① 谷川 俊太郎 :作 「生きる」 「あくび」 「朝のリレー」 他   (朗読:武田 博子さん)


すぐれた詩人の名詩を味わい、理解を深めるための名詩入門シリーズ。
鮮烈な印象を放つ詩を多数発表している詩人、谷川俊太郎さん
100歳を超えた現在も、ちいさきものに愛情をそそぎ、やさしい言葉でユーモラスに本質を語る詩人、まど・みちおさん


谷川俊太郎.jpg まどみちお.jpg


今回は、谷川俊太郎さんの作品から 「生きる」 「あくび」 「朝のリレー」
まど・みちおさんの作品から 「ぼくは何を」 を、武田さんが読んでくれました。


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★武田さんの感想

今回は谷川さんと まどさんの詩を朗読させて頂きました。
日々何気なく過ごしてしまいがちな私ですが、瞬間瞬間を感じること、
今を生きることの大切さが瑞々しいまでにさわやかに伝わってくる、谷川さんと まどさんの詩が好きです。

なのにどうしたことでしょう。
今回はいつも感じる心地よい緊張感を味わうどころか、最初から最後まで硬くなってしまいました。
まだまだ だなあと、反省しきりのボランティアとなりました。


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② 大塚 勇三 :作 ・赤羽 末吉 :絵 「スーホの白い馬」  (朗読:堀 多佳子さん)


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昔、モンゴルの草原に、スーホという貧しい羊飼いの少年がいました。
スーホはとしとったおばあさんと二人きりでくらし、大人に負けないくらいよく働きました。


ある日、スーホは生まれたばかりの小さな白い馬を拾って帰ります。
スーホが心を込めて世話したおかげで、子馬は立派に育ちました。


ある年の春、殿様が町で競馬の大会を開き、一等になったもの者は殿様の娘と結婚させるという知らせが伝わってきました。
スーホは白い馬を連れて競馬大会に出て、見事一等になります。


ところが一等になったスーホが貧しい羊飼いであることを知ると、殿様はスーホにひどい仕打ちをします。


スーホ②.jpg


モンゴルの楽器 「馬頭琴」 の由来となった、馬と少年の哀しく切ない物語。
横長の画面を生かし、大平原を舞台に雄大に描ききったこの絵本は、国際的評価を受けています。


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今回は堀さんが、スーホや王様など様々な登場人物を、表情豊かに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、じっくりと聞き入って下さいました。


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③ 長谷川 摂子 :作・ふりや なな :絵 「めっきらもっきらどおんどん」   (朗読:奥村 志都佳さん)


めっきら.jpg


遊ぶ仲間をさがしてお社までやってきたかんたでしたが、誰もおらず、しゃくだから大声でめちゃくちゃの歌を歌いました。
するとご神木の根元の穴から大声が。かんたが覗き込んだその途端、穴に吸い込まれてしまいました。


やって来たのはおばけの三人組。かんたはおばけたちと次々に遊びます。
遊びつかれておばけたちが眠ってしまうと、かんたは心細くなって思わず 「お・か・あ・・・」 と叫びます。
その途端、かんたは光の渦に吸い込まれて・・・


もっきら.jpg


今回は、お子さんが小さい頃この作品をよく読んで聞かせたという奥村さんが、実にのびのびと読んでくれました。
杜の音の皆さんも、楽しそうに笑いながら、一緒に呪文を唱えていました。


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★奥村さんの感想

「朗読の世界」 に飛び込んでまだ3~4ヶ月。
長野先生をはじめ先輩方の素敵な朗読を聴かせていただく度に、朗読の持つ魅力と奥深さ・難しさを感じ始めたこの頃でした。
せっかくいただいた機会に思い切って読ませていただく決心をして挑みました。


選んだ作品は、幼かったわが娘達と1日の終わりに、お布団の中で川の字になって何度も何度も読んだ絵本。
事前レッスンを経て 「あの頃に戻って作品を楽しんじゃぇっ!」 と緊張しながらも思いっきり弾けて読んだように思います。


ページをめくる度に、利用者さん達が 「おぉっ!」 と反応してくださる事に後押しされ、
最後はアドリブで呪文の言葉を加えて一緒に叫びました。


「めっきらもっきら どぉ~んどん!」


利用者さんをお見送りの際に 「楽しかったよぉ」 という言葉と、笑顔が何よりのご褒美になりました。
貴重な経験をさせていただきありがとうございました。


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④ 向田 邦子 :作 「無名仮名人名簿」 より 「七色とんがらし」   (朗読:長野 淳子)


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愚痴をこぼす代りに真赤になるまでおみおつけに唐辛子をかけ、すすっていた祖父。
戦前・戦後の平凡な家庭の暮らしをみずみずしく描く、忘れがたいエッセイ集。


向田さん①.jpeg


向田さんのエッセイは、現代にも 「あるある!」 と思えてしまう日常のエピソードや、鋭い意見があって、
古臭さを全く感ずることなく楽しんで読むことが出来ます。
杜の音の皆さんは、向田さんと同世代の方が多いので、いつも熱心に耳を傾けて下さいます。


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⑤ 矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」 (朗読:全員で)


「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会でいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。


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「杜の音」 でも、いつも結びに全員で、音楽にのせて読みます。
「この詩のコピーを部屋の壁に貼っています」 という方もいて
「毎回この詩を朗読するのが楽しみです」 とおっしゃって下さいました。

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毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


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