披露宴司会

1) 披露宴の司会を始めたきっかけ

master1.jpg披露宴の司会は27歳の時、小学校時代の友人に頼まれたのが初めてでした。

それまでラジオの番組などを担当していたものの 披露宴の司会は初めてだったので、
あわてて本屋さんに駆け込んで司会の本を買いまくり、つぎはぎだらけの台本を作り、
覚える間もなく 当日を迎えました。

その台本は 今でも記念にとってあります。

ちょうど 娘が生まれて4ヶ月目で 母乳で育てていたので
夫に会場まで娘を連れてきてもらい、新郎新婦がお色直しの最中に
パーテーションのかげでおっぱいをやったのを覚えています。


その披露宴がお開きになったとき、新郎新婦から言われた言葉

「ありがとう。あなたにお願いして良かった。」

本当に涙が出るほど 嬉しいひと言でした。


更に、ホテルの会場担当者から「あなたはどこの所属ですか?」と尋ねられ、
「友達の初めての披露宴です!」と答えると

「それでは これから仕事をお願いしたいので連絡先を教えて下さい」 と言われてびっくり!

それが司会者としてのスタートでした。 

2) 司会者の役割

司会者は 披露宴の総合プロデューサーです。


・打ち合わせでは 進行のアイディアや演出を提案する 「プランニングアドバイザー」
・当日は 披露宴をスムースに進めていくための 「ディレクター」
・ハイライトシーンを より印象的に表現する 「ナレーター」
・お越しいただいたゲストの皆様に 心地よくお過ごし頂くための 「アテンダント」


様々な役をこなさなければなりません。  

3) 披露宴も様変わり~でも変わらないものもある

媒酌人を もうほとんどお立てにならないなど、披露宴も様変わりしています。 新郎新婦も とても熱心に研究しています。


主役のお二人が変われば そこに集うお客さまも当然違いますからまさしく10組10色 100組100色です。


master2.jpgでも変わらないものは「幸せのオーラ」です。
毎回「幸せのお福分け」を頂いて、お陰様で3000件を超えました。


ひとつの披露宴に かつて私が司会をさせて頂いたご夫婦が 
なんと3組も出席していらしたり、

「5年前に司会をして頂きました。あの時お腹にいたのがこの子です」と
街中で声を掛けていただいたり。

 
先日も、1995年の披露宴のお客様に「うちの甥っ子の披露宴でお世話になりました。」
とお声掛け頂いて、家に帰って資料を見たら本当にあって。
「よく覚えていて下さったなあ~」と感激でした。


実はわたし、披露宴の進行表を一件目から全てとってあるんです。
それは、私の「歴史」であり「宝物」です。

4) 手紙エピソード その1

昔は司会者の代読が多かった「花嫁の手紙」


初めは 花嫁の気持ちをちゃんと伝えなくてはならないという「使命感」の方が強くて 
ほとんど泣くことはありませんでした。


そんなある日 花嫁の手紙を読んでいて 感極まって泣いてしまったのです。
どんなにこらえようとしても、だめだったのです。

お開き後 送賓のときに 新婦に「ちゃんと読めなくてごめんなさい」と謝ったところ
「まるで自分が読んでいるようで 感激しました」と言われてびっくり


それからはすっかり「泣き虫司会者」になってしまいました。


ただ司会の私が泣いてしまうと、会場のキャプテンや介添えさんも、サービススタッフも
ビデオやスナップのカメラマンも、みんなもらい泣きしてしまって困るのですが・・・

5) 手紙エピソード その2

手紙では とても不思議な体験をしたことがあります。


新郎のお母さんから 新郎へのメッセージをお預かりして 披露宴の中でいざ読み始めたら
頭の上からすーっと何かが入ってくる感じがして 何だか体がしびれるような感覚で・・・
すると 今度は声がかわったんです。それは、新郎のお母さんの声でした。


どんなに自分の声に戻そうと思っても それは 手紙を読み終えるまで変わりませんでした。
お母さんの思いが それだけ強かったんだと思います。


そういう体験は、後にも先にも1回だけですが、その手紙も下書きを記念に頂いて、宝物として大事にとってあります。

6)司会をするうえで心がけていること

master3.jpg今は亡き 私の師匠から言われた言葉です。

「披露宴は新郎新婦にとって 一生に一度のこと。
決してやり直しができないことを 肝に銘じるように」

現在は、私から新人の司会者がデビューする時に 必ず贈ることばです。

そして、
「おめでとうの気持ちを持って 今あなたができる全ての事をやりなさい」
と言います。

披露宴は 様々な事柄が集まった「一大イベント」です。
お互いの協力と 時にはカバーしあうことも大事。
決して「司会者が良かった」ではなく、
「今日の披露宴は良かったね。きっとあの二人 幸せになれるね」
そう言われたら成功です。


7)「母からの手紙」

自分の娘に宛てた 私からの手紙です。

残念ながら まだ私の娘には読んでいませんが、ブライダルフェアなどで朗読したところ
「是非娘の披露宴で読みたい!!」と言って下さったおかあさんもいらっしゃいました。

母からの手紙  
                   
長 野 淳 子


いつの間に こんなに大きくなったんだろうねえ
気がついたら 私より 背が高くなっている
生まれた時は 小さくて 座布団一枚に寝てたのに


いつ間に こんなにきれいになったんだろうねえ
気がついたら すっかり 女らしくなっちゃって
生まれた時は みんなから「男の子ですか?」ってきかれたのに


いつまでも 子供だと思っていたら 指しゃぶりしなくなって
いつまでも 子供だと思っていたら「ママ抱っこ」って言わなくなって
いつまでも 子供だと思っていたら 今日 お嫁に行くんだって・・・


「何かあったら すぐに帰ってこい」って 父さんは言うけど
だいじょうぶ あなたは私の娘だもの・・・
体だけは 丈夫に産んであるからね 元気に生きて行きなさい
彼に いっぱい甘えてね 可愛がってもらいなさい


そっと 見ててあげるから ふたり仲良くやりなさい
ちゃんと 見ててあげるから 一生懸命 生きなさい
ずっと 見ててあげるから 幸せになりなさい


だいじょうぶ あなたは 私の娘だから


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