朗読ボランティア 「杜の音通信」 (7月号)  

  
朗読メンバーブログ [posted:2015.07.31]

昨年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
7月は、以下の作品を朗読しました。


①倉本 総 作 「ニングルの森」 より 「森の音」
②小泉八雲 作 「日本の面影」 より 「盆踊り」
③向田邦子 作 「眠る盃」 より 「水羊羹」

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① 倉本 聡 作 「ニングルの森」 より 「森の音」

「ニングルの森」 は、ドラマ 「北の国から」 などの脚本でおなじみの、倉本聡さんが書いた童話で、
「杜の音」 ではシリーズでお届けしている作品です。


主人公は、山奥にそっと棲んでいる、体長わずか十数センチの先住民 「ニングル」。
倉本聡さんは、この作品の 「あとがき」 の中で、次のように書いています。


「本当は、ニングルのことを公の場でしゃべるべきではないのです。
それは、ニングルとの付き合いにおいて、いわば禁止事項ともいえる事柄なのです。
じゃあ、なぜその掟を破るかたちで、僕がニングルの暮らしの様々を公にしてしまったかというと、
人の暮らしがどんどん異常な方向へ進行してしまって、人間そのものが自分たちの生き方を、
その中心にある座標軸を、見失ってしまったように思えるからなのです」


「杜の音」 で読んだ 「森の音」、
今回は、森の中で聞こえる様々な 「音」 を聞く、ニングル親子の様子を、
父さんニングル・子供ニングル・地の文を、3人で読み分けました。


父さんニングルの八幡さんと、子供ニングルの田中さんが、今回もいい味を出してくれました。
読み終わった後、皆さんの顔がなんだか優しくほっこりしていました。


② 小泉八雲 作 「日本の面影」 より 「盆踊り」


この作品は、ラフカディオ・ハーンが、日本に来て初めて目にした 「盆踊り」 を描いた随筆で、
「おわら風の盆」 を彷彿とさせるその 「盆踊り」 は、その後 「小泉八雲」 と名を変える彼が、
「日本の文化」 に惹かれるきっかけになった情景と言えるのではないでしょうか。


杜の音 7月②.jpg


今回は木村さんが、作品に合わせて 「ゆかた姿」 で読んでくれました。
やはり、その時期ならではの 「作品」 と、それに合わせた 「衣装」 、大事な要素だと思います。


③ 向田邦子 作 「眠る盃」 より 「水羊羹」


日本の夏の風物詩 「水羊羹」 。基本の材料は、あずき、砂糖、寒天と水のみ。
シンプルだからこそ、素材の力や作り手の技が、奥深い味わいを生み出します。
あまたあるお菓子の中で、向田邦子さんはこの 「水羊羹」 に特別な思いを寄せていました。


BGMや器にこだわり、居ずまいを正して頂く一切れの 「水羊羹」
切り口と角に命を感じ、薄墨の色にはかなさをおもいながら
まるで一つの命を慈しむように、食べ方にも礼節を尽くす。


向田さんにとって 「水羊羹」 は 「大人の味」 であり 「自立の味」 であり
また子供の頃に思いをはせる 「思い出の味」 でもあったようです。


今回は、向田さんが 「水羊羹に一番合うと思う」 といっていたBGM
ミリー・ヴァーノンの 「スプリング・イズ・ヒア」 にのせて、朗読しました。

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毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、
「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


杜の音 7月①.jpg


「チーム杜の音」 関連記事

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