『6月 杜の音 朗読ボランティアに参加して』 (野呂光江)

  
朗読メンバーブログ [posted:2017.06.30]

梅雨の晴れ間の、日差しが眩しい6月最後の土曜日、5か月ぶりでの杜の音に伺いました。
今回も皆様に温かな笑顔で迎えて頂き、清々しい気持ちでいっぱいになりました。


私が読んだ作品は、きむら ゆういち作 「あらしのよるに」


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あらしの夜に、オオカミヤギが 雨宿りに飛び込んだ真っ暗闇の小屋の中で出逢い、
姿の見えない相手をオオカミはオオカミ、ヤギはヤギと勘違いしたまま会話を重ねてゆきます。
その やりとりが、何とも言えない面白さを感じる作品 です。


実はこの作品 「この後この二匹はどうなってしまうのだろう...」 と思わせる謎めいた最後の一文と、
絵本のさし絵から ちょっと暗い印象を受けたこともあって、 私は 長野先生のレッスンを受けるまで
「面白さもありつつ謎を残す、ちょっと怖さも含んだミステリー.....?」 と、心もとない解釈をしていました。
そして、それが表れた読み方 をしていたのです。


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ところが、先生から 「それぞれの相手がオオカミとヤギだということを知っているのは、実のところ聴いているお客様だけ 。
自分自身はそれを知らずに 『どうなっちゃうの~!?』 と展開を心待ちにする様に読んでみて」 とアドバイスを頂きました。


すると、自分でも不思議な位声が明るくなり、最後の一文の 『謎で不安だった色合い』『期待』 に変化し、
レッスン中もそうでしたが、杜の音でも 読んでいて笑いが込み上げて来てしまいました。


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そうすると、実際に聴いて下さった皆様からも自然と笑い声があがり、
一体となって物語を楽しんでいる感覚が自分の中に広がりました。最初とのギャップにびっくりです。


改めて 朗読とは、解釈の仕方、そして、先生がよく仰いますが 『料理の仕方』 で、味 (印象) がガラリと変わるものなのだな...と、
深く感じ入りました。(長野先生の 『朗読の料理人としての腕』 にも唸ってしまいました(笑))


この 「あらしのよるに」 は、7話に渡るシリーズの他、特別編も出ているので、この続きを是非またお聴かせしたいです。
オオカミとヤギは、ストーリーの中でお互いにまた会う約束をしました。
私もまた杜の音の皆様へ会いにゆきますね。今から楽しみです。   野呂光江


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