朗読ボランティア 「杜の音通信」 (令和元年10月号)

  
長野淳子 [posted:2019.11.05]

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
61回目 を迎えた令和元年10月は、12月に開催の朗読会に先駆けて、以下の4作品を朗読しました。


① 「コルシカの昔話」 より 「金の髪」
② 犬丸 りん 作 「んまんま」 より 「丸ごとスイカ」
③ 犬丸 りん 作 「んまんま」 より 「魔女のカレーライス」
④ 角田 光代 作 「彼女のこんだて帖」 より 「豚柳川できみに会う」


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① 「コルシカの昔話」 より 「金の髪」  (朗読:武田 博子さん)


ナポレオンの出身地として知られるコルシカ島に伝わる昔話。


①お話しのろうそく 19.jpeg


昔、あるところに、ひとりの若い百姓娘がおりました。

この娘の髪の毛は、腰まで届く見事な金髪で、そのために娘は 「金の髪」 と呼ばれていました。


②金の髪.jpeg


美しい髪の百姓娘、娘と深く愛し合う貧しい若者、金と権力にものをいわせて娘をわがものにしようとたくらむ領主。

古典的な状況設定に始まるストーリーは、意表をつく展開を見せて、そのまま息詰まるクライマックスへと突き進みます。

   

DSC_0637.JPG IMG_20191111_174914.jpg  


今回は、自身も綺麗な髪の武田さんが、ドラマチックなストーリーを、たっぷりと聴かせてくれました。
杜の音の皆さんも、息をのんでじっくりと聴き入ってくれました。


☆武田さんの感想

杜の音では目の前に皆様がいらっしゃるので、ある意味 プレッシャーです。
皆様の反応がすぐ手に取るように分かるからです。
特に今回は、12月の朗読会に先駆けてということでしたので、少々緊張しましたが、
終わってみますと自分なりに出来たのではないかとの思いで、少し自信がつきました。
熱心に耳を傾けて下さった、杜の音の皆様のお顔を思い出しながら、そして朗読会本番を想像しながら家路に着きました。
この様に感じることが出来るまでになりましたのは、長野先生からつけて頂いたレッスンの賜物です。
本番当日は その思いがもっと強くなることを信じて、レッスンに励みたいと思います。


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② 犬丸 りん 作 「んまんま」 より 「丸ごとスイカ」  (朗読:円田 さち子さん)


いろんな食べ物には、いろんなおいしさがあって、いろんなおいしさにはさまざまな思い出がいっぱいつまっている。
笑えて、おいしく、懐かしい、食べ物エッセイ集。


③んまんま.jpgのサムネール画像


お見合いの場所が紹介者宅の和室だというので、

若子さん(二十七歳)は、夏の暑さを我慢して、訪問着を着ていった。

しかし、相手はTシャツと綿パン姿であった。若子さんはムッとした。


④丸ごとスイカ.jpeg


その夏、若子さんは風邪をひいた。

「お見舞いにいきましょうか」 という見合い男に、「けっこうです」 といったのに、

でかいスイカをまるごとぶら下げて、見合い男がやってきた。


DSC_0640.JPG IMG_20191111_210226.jpg


今回は、杜の音初参加の円田さんが、持ち前の明るさで、実に楽しそうに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、クスクスと笑いながら聞いてくださいました。


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③ 犬丸 りん 作 「んまんま」 より 「魔女のカレーライス」  (朗読:松高 玲子さん)


③んまんま.jpgのサムネール画像


福子ちゃん、という親戚のおばあちゃんが隣町にいる。

福子ちゃんは、ときどき私の家に掃除やご飯作りにきてくれる。

「今日は、特別おいしいカレーご飯を作るからね」 それきり、福子ちゃんは静かになった。
 

⑤魔女のカレーライス.jpeg


私はちょっと覗きに行った。すると少し福子ちゃんの様子が変だった。

ぐりぐりとナベをかきまわす彼女の横顔が、笑っている魔女のように見えた。


松高さん.JPG DSC_0631.JPG


今回は松高さんが 「もしかしたら?」 というドキドキ感をうまく表現してくれました。
杜の音の皆さんも、楽しそうに聞いて下さいました。


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④ 角田 光代 作 「彼女のこんだて帖」 より 「豚柳川できみに会う」   (朗読:早坂 ふく子さん)


これまで一度も料理をしたことがなかった男性が、亡くなった奥さんの料理がどうしても食べたくて、
料理教室に通いだすところから、物語は始まります。


彼女のこんだて帖.jpg ⑦豚柳川レシピ.JPG


舌にも胃袋にも美味しい料理は、幸せを生み、人をつなぐ。
巻末のレシピも、エピソードに出て来る料理のレシピなので、料理のイメージも楽しめます。


IMG_20191111_214412.jpg DSC_0644.JPG


今やコンビニやスーパーで、簡単に済ませられる食事ですが、
料理を作ることがどれだけ大事か、そこには大切な人への想いがあるということを、改めて考えさせられます。

今回は、杜の音初参加の早坂さんが、思いを込めて読んでくれました。
杜の音の皆さんにも、しっかりと伝わったようでした。


毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


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