朗読ボランティア 「杜の音通信」 (令和元年12月号)

  
長野淳子 [posted:2019.12.25]

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
63回目 を迎えた令和元年12月は、以下の3作品を朗読しました。


① 木村 裕一 :作 「あらしのよるに」 より 「ふぶきのあした」
② 小泉 るみ子 :作 「ふぶきのあとに」
③ 浜野 卓也 :作 「にじをわたったおばば」


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① 木村 裕一 :作 「あらしのよるに」 より 「ふぶきのあした」  (朗読:野呂 光江さん)


100万人が読んでいる オオカミとヤギの友情物語 『あらしのよるに』 シリーズ 第6段


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嵐の夜に友達になった おおかみのガブやぎのメイ
普通なら有り得ない組み合わせだけど、会うたびに友情を深めていく二人。


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でも秘密が仲間にバレ、引き裂かれそうになった二人は、
仲間より 「秘密の友達」 と一緒にいることを選び、山越えを決心。


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苦しい旅の中、ガブだけでも助かって、と自分を差し出すメイ。
メイだけでも助けたい、と仲間たちに向かって行ったガブ。


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ガブとメイのつむぐ物語は、人間世界の住人に、大切なコトを気づかせてくれます。
誰かを想う気持ちがどれほど尊いかを。そしてそれは、自分の心をやがて暖めることを。


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このシリーズを、1作目から続けて朗読している野呂さん。
今回も、「ガブ」「メイ」 の声をうまく使い分けて、臨場感たっぷりに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、ハラハラ・ドキドキ 手に汗握りながら楽しんで下さったようです。


★野呂さんの感想 『久しぶりの朗読ボランティアに参加して』

毎日の様に、様々なアクティビティを開催している 『ギャラリー杜の音』
その中に、ステージ・アップとしては月に1度参加している 「朗読ボランティア」


この 『毎月1度』 という貴重な回数、日にちも固定ではないので、
その日に自分のスケジュールを合わせることは、なかなか難しいのですが、
何かと慌ただしい師走の今月、伺う事ができてラッキーでした。


前回お邪魔したのはいつだったかと振り返ってみたところ、季節が4つ以上巡っていたことに気付きました。
それでも、訪れると不思議とご無沙汰な気がせず、ホッとできるのは、
会場に聴きに来て下さる皆様と、スタッフさんの変わらぬ温かいお出迎えのお陰様。
『そうそう、ここはこの雰囲気だった』 と、帰ってきた様な感じです。


だいぶ時間が空いてしまいましたが、ずっと読んできた木村裕一の 『あらしのよるに』
シリーズ全7作の内から、今回は6作目 『ふぶきのあした』 を読ませて頂きました。


オオカミのガブとヤギのメイの前途多難な友情。
仲間から逃れる為に深い谷底の川に飛び込み助かったものの、
今度は険しい山中で吹き荒れる吹雪に命の危険が迫り、これまでで最大の危機を迎えるストーリー。


が、所々笑いも欠かさぬこの作品は名作で、聴き手の皆様は、
コロコロと変わる場面や登場人物の心情にも、想像力をしっかりと追わせて下さっているご様子でした。


読了後、本を閉じるのを待たずに、力強い拍手を頂けた時は、『伝わったんだ...』 と思える瞬間です。
これを今回も感じる事ができた事、今年は暖冬でまだ積雪はありませんが、
12月という冬のこの時期に、タイミングと季節感を合わせてこの作品を読むことができて良かったです。


次回は、いよいよシリーズの最終回 『まんげつのよるに』
丁度満月の日にちにあたれば素敵だなと思いますが、そう上手くはいかなくとも、
杜の音の皆様の素敵な笑顔を楽しみに伺いたいと思います。 (野呂光江)

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② 小泉 るみ子 :作 「ふぶきのあとに」   (朗読:木村 知子さん)


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朝、起きたら、今日も雪。


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「父さんは?」 ときいたら 「アオバと道をつけにいったよ」。


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北海道の冬を舞台に、雪と共存しながら生きていく、少女一家の生活を描いた作品。


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雪の中を登校するときの休憩のしかた、雪下ろし、リンゴの貯蔵庫や、集合ポストなど、
雪国ならではの生活の様子が描かれています。


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小泉るみ子さん自身の絵も、柔らかい雰囲気を出しています。


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不便な状況にありながらも、それを受け入れて、その中でどのように暮らしていくのか、
また、自然とどのように折り合いを付けていくのか、といったことを窺うことが出来ます。


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小泉るみ子さんの故郷の 「冬の物語」 を、木村さんがイメージを大切に読んでくれました。
杜の音の皆さんも、感じとって下さったようでした。


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③ 浜野 卓也 :作 「にじをわたったおばば」   (朗読:田中 憲子さん)


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夫を失い、たよりにしている一人息子がいくさにとられた母親。


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いくさが終わって何年経っても帰ってこない息子を待つ母親の、子どもに向ける思いが切々と伝わってきます。


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ある日、息子が渡っていった川で旅の若者が溺れ死にます。


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どうしたことか、その日からおばばは働き始めた。


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その若者にも待っている親がいる。
そう思った母は、橋を造ろうとするのですが、老婆となっていた母親は目が見えません。


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最後には虹を渡って息子のもとにに旅立つ 「おばば」
切々としたお話ですが、梅田俊作さんの絵で、ほんわりした絵本になっています。


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今回は、田中さんが息子を亡くした母親の切なさを、情感豊かに語ってくれました。
杜の音の皆さんも、じっくりと耳を傾けて下さいました。


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「朗読ボランティア」 がある日にデイサービスの日を変更する方もいる・・・今回、担当の方から嬉しいお声を頂きました。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


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