朗読ボランティア 「杜の音通信」 (令和2年2月号)

  
長野淳子 [posted:2020.02.29]

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」


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65回目 を迎えた令和2年2月は、以下の3作品を朗読しました。


① 室井 滋 : 文 ・ 長谷川 義史 : 絵 「すきま地蔵」
② 川端 誠 : 作 ・ 絵 落語絵本 「おおおかさばき」
③ 倉本 聰 : 作 ・ 黒田 征太郎 : 画 「ニングルの森」 より 「お札」


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① 室井 滋 : 文 ・ 長谷川 義史 : 絵 「すきま地蔵」  (朗読 : 福山 郁江さん)


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女優の室井滋さん絵本作家の長谷川義史さん の、なんとも絶妙な組合わせの一冊。


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区画整理のために、ビルのすきまから出られなくなったお 「お地蔵さん一家」 に、
様々なおつかいを頼まれた 「ぼく」 は、町中をかけめぐって大活躍!


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泣き止まない赤ちゃん に、赤いよだれかけかざぐるま を届けたり、


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お供えの花束 を、今日でスーパーのレジ係を辞める おばさん に届けたり。


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お地蔵様の眼鏡 をお婆さんに届けたら、お婆さんがお地蔵様に 赤い頭巾と前掛け を縫ってくれました!


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どこか 『幸福の王子』 という童話にも似ているこの作品。
(町の真ん中に立つ王子の像から、一羽のつばめがさまざまな用事を言い使って、貧しい人を助けるお話)


今回は福山さんが、ほっこりとした感じで読んでくれました。
杜の音の皆さんも、ほっこりと楽しんでくれたようでした。


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② 川端 誠 : 作 ・ 絵 落語絵本 「おおおかさばき」   (朗読 : 田中 憲子さん)


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名奉行 大岡越前の 「三方一両損」 をモチーフにした作品。


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左官の金太郎 が三両の入った財布をひろい、落とし主の 大工の吉五郎 に届けに行ったところ、
「出てった金は受け取れねえ、ひろったおまえのもんだ」 と、どなられるしまつ。
「せっかくもってきたものを」 と、互いにひっこみがつかず、家主も手を焼いてお奉行のお裁きをうけることに。


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そこで登場するのが、南町奉行所の大岡越前守


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職人気質ゆえ、どちらも三両を受け取らない、という、一風変わった案件に、見事な裁きが下ります。
さらには、大岡越前をもじった、だじゃれのオチがつくという次第。


奉行所のようすや、役人に出で立ちなど、時代考証が大変で、
川端さんは江戸村や映画、絵図などの資料を参考にしたそうです。


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今回は、江戸っ子のきっぷの良さを、田中さんがテンポよく表現してくれました。
杜の音の皆さんも、楽しそうに聴き入ってくれました。


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③ 倉本 聰 : 作 ・ 黒田 征太郎 : 画 「ニングルの森」 より 「お札」   (朗読 : 長野淳子 ・ 田中憲子さん ・ 福山郁江さん)


ドラマ 「北の国から」 などの脚本でおなじみの、倉本聰さん が初めて書いた童話です。


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「ニングル」 は、北海道の原生林の奥深くに少数生存する「先住民族」 です。
彼らは生命の木とともに生き、その寿命は数百年にもわたります。


純粋で真っ直ぐな感性をもっているニングル。
曇りのない目から見ると、人間社会はどのように映るのでしょうか。


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ニングルたちをユーモラスに描きながら、どこか笑うことのできない現実を突きつけられる一冊だと思います。
失ったものを取り戻すことは容易ではないことに気がつきます。


他者へのいたわりや愛情、自然への感謝や畏怖、謙虚さを失えば、形だけの繁栄に虚しさを感じる日が来るのかもしれません。
未来を生きる子供たちに読んであげたい1冊です。


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今回は、「お札」 の使い方をめぐるニングルたちの様子を、3人で読み分けました。
読み終わった後、「ニングルって、今でもいますかね」 というお客様からの感想に、
皆さんの顔がなんだか優しくほっこりしていました。


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「朗読ボランティア」 がある日にデイサービスの日を変更する方もいる・・・

今回、担当の方から嬉しいお声を頂きました。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


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