朗読ボランティア 「杜の音通信」 (令和2年6月号)

  
長野淳子 [posted:2020.06.30]

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
新型コロナウイルスの影響で、4月と5月はお休みを頂き、3か月ぶりの訪問でした。


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67回目 の令和2年6月は、以下の3作品を朗読しました。


① 林 木林 : 作 ・ 岡田 千晶 : 絵 「ひだまり」
② 向田 邦子 : 作 「父の詫び状」 より 「身体髪膚」
③ 川端 誠 : 作 「風来坊の子守歌」


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① 林 木林 : 作 ・ 岡田 千晶 : 絵 「ひだまり」  (朗読 : 田中 憲子)


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乱暴者で自由奔放な猫の トラビス は、親切で優しい ミケーレ と出会い、幸せを知ります。
ところが、ミケーレを失い、元のすさんだ生活に戻ってしまい......。
すべてを失った絶望の底から、再び希望の光を見出すまでを描いた感動作。


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港町に住むノラネコの トラビス は、気ままな乱暴もの。ほかのネコの魚を奪ってしまうようなネコでした。


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ある日、トラビスは他のネコに魚を分けてあげていた優しいミケネコ、ミケーレに出会います。


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ミケーレと一緒に過ごすようになり、トラビスは少しずつ変わっていきます。


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けれども、幸せな時間は長く続きませんでした。
全てを失ったトラビスの胸に最後に残ったものは・・・・・


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林 木林さん による美しい言葉で語られる文章は、読みごたえがあり、
大人はもちろん、子どもたちにもおすすめです!


岡田千晶さん の手で繊細に描かれた、2匹のネコの豊かな表情と、柔らかな毛並みに惹きつけられます。
そして、野原や街、ネコたちに落ちる光と影の美しいこと! 隅々まで味わいたい一冊です。


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今回は、猫が大好きな田中さん が、トラピスとミケーレの声をうまく使い分けて、心情豊かに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、しっかりと耳を傾けて下さいました。


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② 向田 邦子 : 作 「父の詫び状」 より 「身体髪膚」  (朗読 : 長野 淳子)


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「身体髪膚 之ヲ父母ニ受ク 敢テ毀傷セザルハ 孝ノ始メナリ」


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これは、

「私たちの体は、髪の毛から皮膚に至るまで、すべてが父母から貰ったものである。
自分の身体を大事にすることが、親孝行の第一歩である」

という意味で、体に残る小さな傷を通しての、向田さんの家族への思いが温かい眼差しで描かれた作品です。


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読み終わった後、1人の女性の方が 「小さい頃の家族のことを思い出しちゃった」 といって、涙ぐんでいたのが印象的でした。

体に残る 「小さな傷痕」 は、当時のことを思い出す 「スイッチ」 のような気がします。


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③ 川端 誠 : 作 「風来坊の子守歌」   (朗読 : 田中 憲子)


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木彫りにかけては天下一品。「あしたはあしたの風がふく」 と、いつもの決めぜりふ。
旅のお坊さん、「風来坊シリーズ」 の名作!


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戦火のなかから助け出した赤ん坊を、そのまま 「風」(ふう)と名付け育て、連れて旅する 風来坊


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「風」「坊」 と互いに呼び合う、旅の空の下のおだやかな日々は、心に沁み入ります。


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親探しの旅をつづけること三年。
ふらりと入った街道のだんご屋で、自らが戦火の家にのこした 木彫りの母子像 を目にした風来坊は......?


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時代劇風の人情物語を、田中さんが臨場感たっぷりに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、楽しんで下さったようです!


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毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


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