朗読ボランティア 「杜の音通信」 (H29年5月号) 

  
長野淳子 [posted:2017.05.25]

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
5月は、以下の5作品を朗読しました。


① 渡辺 享子 脚本・絵 紙芝居 「トラのおんがえし」
② 松田 解子 童話集より 「桃色のダブダブさん」
③ 佐左木 俊郎 作 「喫煙癖」
④ 向田 邦子 作 「霊長類ヒト科動物図鑑」 より 「斬る」
⑤ 矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」


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① 渡辺 享子 脚本・絵 紙芝居 「トラのおんがえし」   (朗読:八幡 靖子さん)


トラの恩返し.jpg


夜の山で出会った男達に頼まれ、お母さんの病気を治したお医者さんは、翌朝...!?


トラの恩返し②.jpg


助け合う心を描いた中国の昔話を、今回 「紙芝居」 初挑戦の八幡さんが、楽しそうに読んでくれました。


八幡さん 紙芝居.jpg トラの恩返し 紙芝居.jpg


「鶴の恩返し」 ならぬ 「トラのおんがえし」 を、皆さん興味深そうに聞いて下さいました。

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② 松田 解子 童話集より 「桃色のダブダブさん」  (朗読:蓬田 則子さん)

桃色のダブダブさん.png
社会の不合理への抗議の意識を晩年までもちつづけ、社会の変革を目指す運動家として、99歳まで闘い続けた松田解子さん。
作家として、幼い日、母に語りかけられた想いを胸に童話を生み出し続け、その命を慈しむまなざしが、今も心に優しく響きます。


桃色のダブダブさん①.jpg 桃色 蓬田さん .jpg


今回は、蓬田さんが、母親の優しい眼差しで、読んでくれました。
作品に合わせた 「桃色のお洋服」 もステキで、皆さんも優しく微笑みながら聞いて下さいました。

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③ 佐左木 俊郎 作 「喫煙癖」   (朗読:三浦 由子さん)


佐左木俊郎氏は、大正末期から昭和初期にかけての 「探偵小説作家」 で、
「農民文学作家」 でもありましたが、33歳で夭逝しました。


作家として活動したのは、8年ほどと短かったせいもあってか肖像写真も残っていません。
川端康成氏は、そのあまりに早すぎる死と失われた才能を惜しんだそうです。

喫煙癖.jpg


この作品は、昭和6年10月に 「河北新報」 に掲載されたもので、
乗合馬車で偶然乗り合わせた男女が、実は30数年前の初恋の相手同士だった・・・・という作品。


50歳前後の男女を 「爺さん婆さん」 と書いているのは、当時の感覚なのでしょうが、どこかほっこりとさせられる短編です。

喫煙癖 三浦さん①.jpg 喫煙癖 三浦さん②.jpg

今回は、三浦さんが 「それさね。」 という男性のセリフを、味わい深く表現してくれました。
聞いて下さった皆さんも、それぞれにご自身の 「初恋」 を思い出しているようでした。

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④ 向田 邦子 作 「霊長類ヒト科動物図鑑」 より 「斬る」   (朗読:長野 淳子)


霊長類.jpeg


テレビドラマの脚本家だった向田さんが、数少ない 「時代劇」 の 「殺陣」 について書いたエッセイ。

向田さん.jpg


「人斬り包丁」 を腰に差した男たちがうろうろしていた昔の方が、怖い時代だと思ったら、
「四角い鉄の車」 に、斬って捨てられる現代の方がこわい時代だ・・・・という向田さん。


向田さんの作品は、随分前に書かれたものなのに、そのまま今の時代に通じるものがあって、いつもドキッとさせられます。
お元気でいらしたら、現代の世の中を見て、なんとおっしゃっただろうと思います。

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⑤ 矢野 竜広 作  「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」 (朗読:全員で)


「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会でいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。

そこに日常があった。.jpg

「杜の音」 でも、いつも結びに全員で、音楽にのせて読みます。
「この詩のコピーを部屋の壁に貼っています」 という方もいて、
「毎回この詩を朗読するのが楽しみです」 とおっしゃって下さいました。


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杜の音5月 全員.jpg


毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。

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