朗読ボランティア 「杜の音通信」 (令和元年7月号) 

  
長野淳子 [posted:2019.07.30]

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
令和元年7月は、以下の4作品を朗読しました。


① 犬丸 りん 作 「んまんま」 より 「指輪大根」
② 角田 光代 作 「今日もごちそうさまでした」 より 「もろこし衝動」 
③ ナンシー・ホワイト カールストローム 作 「リリィおばあさん なげキッス!」
④ 浅田 次郎 作 「勇気凛凛ルリの色」 より 「忘却について」


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① 犬丸 りん 作 「んまんま」 より 「指輪大根」   (朗読:加藤 順子さん)


いろんな食べ物には、いろんなおいしさがあって、いろんなおいしさにはさまざまな思い出がいっぱいつまっている。
笑えて、おいしく、懐かしい、食べ物エッセイ集。


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犬の首輪にしても、牛の鼻輪にしても、それを身につければ人のものになるという点で、
輪っかには何か共通するものがあると思う。


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庭にまいた大根は、冬になって、うらなりながらも収穫された。
そのうちの一本の先端が、くびれていた。くびれた部分が、光っていた。


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今回は加藤さんが、普段はつけない 「結婚指輪」 をはめて、読んでくれました。
杜の音の皆さんも、クスッと笑いながら楽しんで下さったようです。


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② 角田 光代 作 「今日もごちそうさまでした」 より 「もろこし衝動」   (朗読:松高 玲子さん)


丸ごとのとうもろこしにかぶりつきたい。
夏になったことを体全部で実感すると、よく私はそんな 「もろこし衝動」 に駆られる。


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ひとつひとつの食材に愛情がこもっていて、楽しく読める1冊です!
角田ファンはもちろん、食べることに関心がある人にもお勧めです!


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今回は松高さんが、わざわざ 「トウモロコシ」 を持参して読んでくれました。
杜の音の皆さんも、うなずきながら聴き入ってくれました。


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③ ナンシー・ホワイト カールストローム 作 「リリィおばあさん なげキッス!」  (朗読:田中 憲子)


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セーラ は、むかいの小さな家にひとりで住むリリィおばあさん と大の仲良し。


「リリィおばあさん、なげキッスしよう!」


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遊びに行った帰り際に交わす、おばあさんとセーラのなげキッスは、「いつまでもおともだちね!」 っていうふたりだけの合図。


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でも、リリィおばあさんが重い病気にかかってしまい...。


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リリィおばあさんとの別れは、セーラが経験する初めての永遠のお別れだったのでしょう。


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めぐる季節のなかで、リリィおばあさんの面影を見いだせるようになったセーラの笑顔が、まぶしく描かれています。
堀川理万子さんの絵があたたかく、きれいな色づかいで心が和みます。
心に大切なひきだしをまた一つつくって、成長していくセーラの姿が、胸にあたたかい一冊です。


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今回は田中さんが、セーラの可愛らしさとその心情を、とても上手く表現してくれました。
杜の音の皆さんも、目を細めながら聴き入ってくれました。


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④ 浅田 次郎 作 「勇気凛凛ルリの色」 より 「忘却について」   (朗読:宮崎 幾野さん)


今や超多忙で絶好調、超有名とサクセスした直木賞作家が、理不尽な宿命を笑いとばす自伝的熱血エッセイ。


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「小説家になるために小説のような人生を歩んでしまった」 と著者自身が冒頭で書いています。
その小説のような人生経験をもとに、色々な出来事や体験を、歯切れの良いエッセイにしてあります。
 

家族のこと、執筆中の小説の事、若い頃の色々な職業......。
バラエティに富んでいるうえに、実体験からの話が多いので説得力があり、また軽妙なオチに何度も爆笑です!


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今回は宮崎さんが、軽妙なタッチでその世界観をうまく表現してくれました。
杜の音の皆さんも、声を上げて笑っていらっしゃいました。


★宮崎さんの感想

「この作品を面白いと思って読んでいる?」
「思っていますーー」
「じゃあその気持ちをもっと乗せて読んで。」
「............。」
先生とのレッスンの時の会話です。

聴いてくださる方々に楽しんでいただけるよう選んだ作品です。少しでも伝わればと思いました。
当日へ向けて、細かい読みの注意点よりも、作者の性格やその時の気持ちを想像することに心を砕きました。

当日は笑いながらきいてくださった方や、最後に 「今日も楽しかった」 「頑張ってね」 とお声がけくださった方、
「また来ますね」 と言って下さった方まであり、感謝の気持ちでいっぱいです。今日もありがとうございました。(宮崎幾野)


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毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


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