「今年も 素敵なブーケが出来ました!」 (長野淳子)

  
長野淳子 [posted:2020.02.25]

令和元年 12月8日㈰ ホテルメトロポリタン仙台 において
ステージ・アップ 主催の朗読会 「ライブリーディング vol,8 ブーケ 」 ~言葉をこころの窓にして~ を上演しました。


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ステージ・アップではこれまで、様々な楽器の演奏とのコラボレートや朗読劇などを行って参りましたが、
今回は、私が主宰するグループ 『ステージ・アップ』 の朗読メンバーと、
私が講師を務めている リビング仙台の 『大人のための朗読講座』 の受講生 が一堂に会し、
年齢も、職業も、ライフスタイルも様々なメンバーが、一輪の花を 一本一本束ねて 「ブーケ」 にするように、
童話・エッセイ・短編小説・ショートショート・詩など、様々な作品をお届けしました。


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リハーサル を終え、出演者全員で 気合を入れて、今年も定刻ドアオープン。


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今回私が朗読した作品は、向田 邦子 :作 「男どき女どき」 より 「嘘つき卵」  


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「男どき女どき」 とは、世阿弥の 「風姿花伝」 の中にある言葉で、
何事も成功する時を 「男時」、めぐり合わせの悪い時を 「女時」 といい、
「人生は、思いのままになる時もあれば、ならない時もある」 という意味です。


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平凡な日常生活の中の 「ささやかな幸せ」 と、その隙間に隠れている 「小さなトゲ」 を見事に描いた、
向田さん 最後の作品。30年以上も前に書かれた作品なのに、時代を超えたテーマが、心に響きます。


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直木賞を受賞した翌年、51歳でこの世を去った向田さん。
気が付けば向田さんが亡くなった歳を、私はすでに過ぎてしまいました。


令和元年で没後38年になりますが、彼女の作品は 年月を感じさせることなく、ついこの間書かれたような気がします。
いつの時代も、誰の心の中にもありそうな 「想い」 を 「温かい目線」 で、そして時に 「鋭い目線」 で描く。
そんなところにも 私は強く魅かれます。


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これほど読む者を惹きつける向田さんの文章力は、やはり凄いのひと言に尽きます。
今の世の中を見たら、向田さんは何と言っただろう・・・元気でいらしたら、どんな作品を書かれただろう・・・そんなことを思います。
向田ファンの誰もが皆思うことですが、もっともっと長く生きてほしかった!!


残念ながら、向田さんの新しい作品はもう発表されることはありません。
ならばせめて今ある向田作品を、1人でも多くの人に読み伝えていきたい。私はそう思っています。


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朗読会のフィナーレは、今回も
矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」


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「太陽がのぼること~」 で始まるこの詩は、「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会や、朗読ボランティアなどでいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。


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今年も、全員で声を合わせて読みました。


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この詩は、2011年のあの震災を経験した私たちにとって、何度読んでも胸に迫るものがあり、私自身途中声が詰まってしまいました。
会場の全員の方と声を合わせて読んだ時、全員の心が一つになったように思いました。


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今年も出演者それぞれに、持ち味を余すところなく発揮して、みんなすてきに輝いてくれました。
今年も、すてきなブーケになりました。


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当日は、学生時代の友人や、朗読講座の受講生など、たくさんのお客様がお越しくださり、
終演後のロビーはそれはそれは賑やかでした。


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私のこだわりに音を上げることなく、ついてきてくれた出演者、縁の下で支えてくれたスタツフの皆さん、
そして何より、最後まで温かい眼差しで見守って下さったお客様、
全員の方に心から感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました。


皆様から頂いた 「言葉」 を糧に、これからも文字に命を吹き込みながら、
「言葉を心の窓にして」 様々な作品を伝えていきたいと思います。  (長野淳子)


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