「司会と演者 2つのマイクの前に立って」 (野呂光江)

  
朗読メンバーブログ [posted:2020.02.05]

ステージ・アップ で毎年開催している朗読会の内、2年毎に行われている 『ブーケ』
今年の開催に向け始動した時、私は "司会" としての依頼を長野先生から頂戴しました。


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決定して先ず思ったことは 『プログラム作品を早く読みたい!』
そして次にしたことは 『図書館に行きそれらの作品を揃える』 でした。
実際にはそこに取り扱いの無い作品もあり、それは本屋で探しました。


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そうして私の手元に並んだ作品を読み終えた時に、自分が一番好きだな...と感じた作品は、安房直子・作 『きつねの窓』 でした。
幻想的で、尚且つ "命の大切さ" 等深いメッセージも物語の裏に隠された、切なさもあり心温まる童話です。


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その後、段々と本番が近づいてゆく11月上旬に、長野先生からご連絡が。
「都合が悪くなった方の代役として 『きつねの窓』 を読んでもらえないかしら?」 と。大変驚きました。


他の出演者は、その時点では既に仕上げ微調整の段階に入る時期で、自分だけがゼロからの稽古開始という状況。
それでも何故か 「やります、とすぐに答えなさい」 と、天から声が降ってきた様に感じました。この作品とのご縁を強く感じて。


それからは限られた回数の稽古でしたが、長野先生がご用意下さった素敵なBGMにも助けられ、
割とすんなり作品を自分に寄せる事はできたかもしれません。


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当日は、今年も、開場前からたくさんのお客様がお越し下さりありがたいことでした。


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本番は緊張しましたが、読みながら、自分自身がどこか癒されてゆく様な感覚 も覚えました。
それは、"自分の読みに" という意味では無く、この作品の持つ力と、
およそ20分の間、身じろぎもせず耳を傾けて下さった、お客様の集中力と温かな眼差しに、です。


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終演後のアンケートの中に
『きつねの窓を聴いている時に、涙が零れて自分でも驚いた』 というお声があり、感激しました。
朗読をする者にとって、最も本望なことであります。


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織茂恭子さんの絵 を、プロジェクターを使ってスクリーンに上映した効果も大きかったと思います。
当日のみのリハーサルで、バッチリとタイミングを合わせて下さった ビデオプラザ神奈川さん、有り難うございました。


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そして、準備段階に於いて、知り合いのカメラマンKさんにも様々なアドバイスを頂きました。
Kさんを紹介してくれたAさんMさんにも感謝です。


当日のスタッフの皆さん含め、自分が舞台に立つ事のバックには、
こうしてサポートしてくれる存在が沢山有ることを、忘れてはならないと思いました。


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裏話をすれば、先生から代役のご依頼を頂いた際 『司会は別な人にして頂けるのかな?』 と、私は思い込んだのですが、
そうではなく 両方 ということで、正直 『時間があまり無い中で大丈夫かな?』 と不安も過りました。


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しかし当日、予定通り詩の郡読の場面で、マイクを長野先生にバトンタッチした瞬間に思いました。
『ああ、こうしてプロ中のプロの司会者であり、朗読家である長野先生が横にいらっしゃる中で、
自分が2つのマイク(司会・朗読)の前に立てるという事は、恵まれた環境なんだなぁ...』
と。


そして終えてみれば (喉はカラカラでしたが) 『やれるものなんだ。』 と、長野先生に気付かせて頂けたこと、
今回も目から鱗の表現方法を沢山教えて下さったことに、深く感謝致します。


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そして毎回課題は残り、いつでも好きな作品ばかりを読めるとは限りませんが、
表現を通して人の心に灯りを点したり、元気を宿せたら良いな...との思いを新たにできました。


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最後に、師走のご多忙の折りに足を運んで下さったお客様、
お寄せ頂いたご感想からも様々な気付きを頂き、本当に有り難うございました。 (野呂光江)


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