「はなむけの言葉」

先日開かれたステージ・アップのメンバー3人の 「デビューお祝い会」


努力の末に夢の第一歩を踏み出した皆さんは、以前にも増して一段と輝いて見えました。
デビューに至るまでの姿を見てきた私にとっても、嬉しいことです。


さて、ステージアップのメンバーが増えるにつれ、アドバイスを求められることが多くなりました。
その度に、自分の仕事について考える事も多くなりました。


そこで、私が大切にしていることを 「3つ」
デビューしたメンバーへのはなむけとして、後に続くメンバーへ伝えたいこととして綴らせて頂きます。

【 自分らしさ 】


「どんな司会者になりたいか」
皆さん、それぞれに理想があると思います。


デビューして間もない頃の私は、師である長野氏のようになりたいと、あらゆることを真似ていました。
ところが、年を重ねキャリアを積むにつれて、気が付いたのです。


「私は、私にしかなれない」 と


人は皆、声も違えば、持っている雰囲気も、性格も違う。
どんなに真似てみたところで、その人と同じにはなれません。


以来、周りが抱く自分のイメージ、自分の個性について考えるようになり、
自分らしい司会を心がけるようにしています。
もちろん、師から学んだ技術と心構えはこのままに・・・


金子みすずさんの詩 「わたしと小鳥とすずと」 にあるように 「みんなちがってみんないい」
その通りです。

【 体調管理と心の健康 】


「普段から声の為に何かしていますか?」
よく聞かれることの一つです。先日も、メンバーから同じ質問をされました。


私は、喉のケアよりも、心と体のケアに気を付けています。
代役がきかない仕事だけに、健康管理には人一倍神経を遣います。


体の調子がいい時は、気持ちも前向き。
前向きな気持ちの時は、声も明るく、意識しなくても声が伸びます。


更に、状況に即したフレーズや言葉が、瞬時に面白いように閃きます。
これは、実体験から自然と学んだことです。


反対に、不安や迷いがある時、体調が悪い時は、
たとえ喉の調子がよくとも、逆のパターンに陥ります。


人それぞれ違うと思いますが、私自身は、心の状態が顕著に表れるので 
「心の健康」を大切に しています。


【 謙虚な姿勢 】


「どの世界でも、一流といわれる人は、謙虚な人が多い。」
デビューしたての頃、師である長野氏から学んだことです。


私たちの仕事は、多くの人との関わりの中に存在します。
人と人との関わりの中で大切なのは、信頼関係です。


だからこそ、立場や年齢を問わず、思いやりの心と謙虚な姿勢で人と接するよう心がけています。
「謙虚さは人間関係を円滑にし、そこから信頼が生れる」 と信じているのです。


改めて、デビューした皆さん、おめでとうございます。
皆さんが、夢の実現の中で、大輪の花を咲かせることを願っています。


そして、後に続くメンバーの皆さんも含め、それぞれの場所で自分らしい花を咲かせて下さい。
先に種を撒き、夢の花を咲かせた者として、ささやかなエールを送ります。