海のチャペル 復興を誓う花火!!

7月7日、七夕の夜。
鮮やかな花火が大谷海岸を彩りました。

主催は、気仙沼市の結婚式場 はまなす海洋館。

3階まで浸水した海辺の式場は、7月7日、復興に向けて立ち上がりました!!
頑張る式場の姿をお届けします。


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式場前のハーブガーデンから。

イベントスタート直前まで建物の解体作業が続いていました。
4カ月経ち、瓦礫撤去もだいぶ進んでいましたが、
式場の周辺にはまだまだ津波の爪あとが沢山残っています。


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そんな中、今回の会場となったのは、12mの津波にも耐え抜いたチャペル前のガーデンデッキ。
原型を留めたのはまさに奇跡。


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デッキに続くステップ。
夕暮れにはランタンで足元を照らしました。


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多くの業者さんから沢山の応援協賛品を頂きました。
地元のお菓子屋さんから届いた200人分の紅白餅と赤飯も、
あっという間になくなるほどの賑わい。
沢山の笑顔が溢れました。


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ブライダル装花をお願いしている花屋さんからも素敵なお花が届きました。
サイドには、「みんなの力で日本を元気に!!」のポスターが・・・


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願いや思いを綴るスケッチコーナー。

胸の中に抱えるそれぞれの思いを自由に書いて頂きました。
もちろん、私も・・・


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デッキの手すりや椅子の背もたれには色とりどりのバルーン。
皆の願いを風船に書いて頂き、一斉にバルーンリリース。

七夕の夜、皆の願いを天高く届けました。
バルーンリリースの瞬間は、読売新聞の朝刊に大きく掲載して頂きました。
記者さん、ありがとう!


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辺りが薄暗くなり、無数のキャンドルで縁取られた遊歩道。

仙台のコーディネーターさんにご協力頂きました。

手前で折れた線路沿いで語り合う人、
ハーブガーデンで花を愛でる人、
海辺の遊歩道で打ち寄せる波を見つめる人、

各各、夏の夕暮れを満喫していました。


さあそして辺りがすっかり暗くなり、いよいよフィナーレに突入。

震災で犠牲となられた方々のご冥福をお祈りしキャンドルリレー。
その灯火が消えた瞬間・・・
大谷海岸に大きな花火が打ち上げられました。

数百人に及ぶお客様からは、大歓声。

空に輝く花火のように、沢山の笑顔が輝いていました。
(キャンドルリレー&花火の写真が撮れず、ご紹介できないのが残念。
でも、色んな方がブログで紹介しているようですので、是非探してみて下さい。
7月9日付 河北朝刊にも掲載されてます。)


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更に更にサプライズ。

打上花火が終わると、遊歩道に大きなハートが浮かび上がりました。

その正体は、キャンドル。心が温まる素敵な光景でした。
海洋館の女将さんが「ハートには色んな意味がある」とおっしゃっていました。
女将さんが伝えたかったものが、何となく分かった気がします。

とにかく大盛況。

海洋館で結婚式を挙げたご夫婦や、今春挙式予定だったカップルだけでなく、
海洋館とお付合いのある方々や業者さん、近くの仮設住宅からも
沢山の方が、海洋館の復興へ向けての試みを応援に駆けつけて下さいました。

スタッフ・関係者、皆 感無量。

はまなす海洋館は、地元の方々に愛されているなーとつくづく感じました。

スタッフや関係者の中には、仮設住宅から通っている方もいらっしゃいます。
でも、皆な震災前と変わらぬ明るい笑顔でした。

屈することなく、立ち上がろうとする姿。
人は、こんなにも強いものなのだなーと改めて感じさせられました。

復興の記念イベントに、司会として立ち合わせて頂けたことに心から感謝しております。
色んなことを肌で感じ、心で感じさせてくれた時間。
私の生涯において、心に残る価値あるひとときでした。

このイベントと頑張る式場の模様は、TBS系列でも放送されるそうです。
たぶん、来週あたり・・・とのこと・・・(情報不足ですみません。)


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最後に、ハーブガーデン。

数ヶ月前は泥と瓦礫だらけだったのが信じられません。
新しい芽がしっかり息吹いています。
私達も負けていられません。

笑顔で前へ。
ガンバロー!!


ステージアップ 島尾 尚子