「コロナ禍だからこその朗読会」 (野呂光江)

  
朗読メンバーブログ [posted:2021.01.27]

世の中の動きに合わせ、2020年のステージ・アップ独自の朗読会は、早い段階で中止が決まっていました。
寂しい気持ちでいたところ、"宮城県シルバー人材センター連合会" 様からの御依頼で実現できた、
今回の 「女性のための朗読会」


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私は今回も 「司会」「朗読演者」 の二役を、長野先生から頂戴しました。
このコロナ禍にもかかわらず、舞台に立てる機会と役割を与えて頂ける事が、本当に有難い事でした。


今回は 『60歳以上』 と謳っている催しの為、長野先生からのアナウンスのオーダーは
「世代に合わせた、大人っぽい、落ち着いたムードで!」でした。


年齢だけは着実に大人の階段を登っている私ですが、キャラクターが追い付かず、
司会のリハーサルでは、先生から何度も御指摘を頂きました。本番で課題をクリアできたかどうか......。 


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朗読した 『人体の言い分・歯』 は、人の臓器を擬人化した愉快な作品なので、
自分自身が "歯" に成りきって、楽しく読む事ができました。


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お客様からもっと笑い声が聞けるかと思いましたが、思いのほか静かだったので、来場した知人に後で反応を聞いたところ、
「開演前に、感染予防のため私語を慎む様に注意があったから、皆小さい声でクスクス笑っていた様よ」 とのこと。


なるほど・・・主催側の呼びかけに応じて、お客様も配慮しながら楽しんで下さっていたのかと思うと、
これまで感じたことの無い不思議な感情、一体感...。でした。


そこに日常があった。.jpgのサムネール画像


思えば10年前の震災直後、あの頃私はまだ朗読活動はしておらず、長野先生の朗読会に観客として足を運んでいました。
その時に出逢った 矢野竜弘さんの詩 『当たり前のこと』


今回も最後に全員で声を合わせましたが、初めて客席でそれを群読した時の事を思い出しました。
読了する頃には涙で視界が塞がれ、終演後暫く席を立てなかった、あの震災後初の朗読会。


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今は、舞台側に立てている事の幸せ。この詩をずっと大切にされている長野先生。
コロナ一色になってしまった今年、又新たに心に刻みたい言葉の数々が、この1つの詩に全て詰まっています。


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カーテンコールで、舞台から客席を見渡した際に、目頭を押さえていらっしゃる方々が見えました。
寒さに伴い、感染者数が増加傾向にある中、しかも雪模様でキャンセルの方もいらした当日、足を運んで下さったお客様達。
きっと来ることに不安もあったでしょうけれど、それでも来て良かった、と私達に声を届けて下さっている様にも思えました。


司会のコメントにも度々登場した 「コロナの影響で」 「コロナ禍だから」 この様な言葉が溢れた1年でしたが、
「コロナ禍だからこそ」 人々の生活から楽しみを奪ってはいけない。
安全を確保しながら 「心を元気にできる事は、続けた方が良い!」 と強く思ったステージになりました。


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不安定な状況下、お運び下さったお客様、消毒や人数制限、列毎の入退場等、細やかな対策をとりながら、
出演者の私達にも至れり尽くせりの運営をして下さった、宮城県シルバー人材センター連合会の皆様には
心からの感謝を申し上げます。有難うございました。


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また、稽古やリハーサルでは、厳しいお言葉も出される長野先生ですが、
終了後はどんな結果であれ、必ず労いのお言葉をやさしくかけて下さいます。
私達は、この 「飴」と「鞭」 で成長でき、お客様に良いものを届ける事ができるのでしょう。先生、有難うございます。


そして、稽古を共にしてきた 小笠原清子さん・佐藤稔さん・円田さち子さん、2ヶ月弱という短い期間でしたが、
何故か半年位一緒に居たかの様な錯覚をしてしまう和みの時間を(毎回のおやつ交換も)有難うございました。
コロナのこの事態が終息し、世の中に、マスク無しで娯楽を楽しめる生活が、一日も早く戻ります様に。 (野呂光江)

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https://www.stage-up.info/voice/cat25/20201215.html