「杜の音通信」 ダイジェスト (令和元年8月号) 

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
令和元年8月は、以下の4作品を朗読しました。


① 三浦 哲郎 作 「おふくろの夜回り」 より 「叶わぬ夢」
② かこさとし 作 「矢村のヤ助」 
③ 角田 光代 作 「Presents」 より 「料理」
④ 阿川 佐和子 作 「魔女のスープ」 より 「シンプルジャガ玉」


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① 三浦 哲郎 作 「おふくろの夜回り」 より 「叶わぬ夢」  


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確かで美しい日本語。名文家最後の随筆集。
わずか千文字の中に、故郷である東北の風土やそこで暮らす人々、或いは亡き父母を慕う心が、
まるでデッサン画をみるように確かなタッチで描かれています。


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今回は三浦さんが、日々の暮らしを静かに見つめる作者の思いを、実直に表現してくれました。
杜の音の皆さんも、時にうなずきながらしっかりと聴いて下さいました。


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② かこ さとし 作 「矢村のヤ助」  


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「つる女房」 を基にした、かこさとしさんのオリジナル昔話。


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今回は田中さんが、登場人物の声をうまく使い分けて、読んでくれました。
杜の音の皆さんも、じっくりと聴き入ってくれました。


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③ 角田 光代 作 「Presents」 より 「料理」  


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女性が一生を生きる中で、出会った人たちから受け取る様々な 「プレゼント」 をテーマにした短編集。
「ありがとう」 の心をこめて大切な人に贈りたい、そんな一冊です。


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今回は、杜の音初参加の木村さんが、風邪をひいた主婦が家族に作ってもらった 「料理」 を、一生懸命に表現してくれました。
杜の音の皆さんも、目を細めながら聴き入ってくれました。


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④ 阿川 佐和子 作 「魔女のスープ」 より 「シンプルジャガ玉」  


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鍋いっぱいに作った怪しいスープからホットドッグまで、読めば幸せ、美味しい日常。極上の食エッセイ です。


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今回は松高さんが、阿川佐和子の世界を、軽妙なタッチで表現してくれました。
帰り際一人の方が、「料理を作るシーンが見えてくるようだった!」 とおっしゃってくださいました。嬉しい感想でした。


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読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/post-121.html