「たくさんの幸あれ」


春を待ち望んでいた新芽が其処かしこに顔を出し、道行く人々の笑顔が急に増えてきた3月。
人前式の司式と披露宴の司会という大役を仰せつかりました。


打ち合わせの時から、この日にかけるお二人の熱い想いがひしひしと伝わってきましたので、
ご希望に添って上手く納められるかどうかが一つの鍵でした。


とりわけ新郎が熱く語る盛り沢山の披露宴の内容は、お二人にとって大切なシーンばかりです。
この日が最高の一日になりますよう、テンポの良い段取りを心掛けるのは言うまでもありません。


お二人の様々な想いや、ゲストの皆様を紹介する上でのエピソードなど、
出来るだけ多く伺っておくと、それがシーンの繫ぎ目などに反映されるので、
このポケットをいっぱい膨らませておこうと思いました。

海の見えるチャペルでの人前式。


厳かな音楽が流れる中、先ずは新郎の入場です。
その凛々しいお姿をご覧になって、新郎のお父様がグッと目頭を押さえました。


更に、新婦と新婦のお父様がバージンロードを歩む姿を見た途端、
カメラを構えていらした新婦のお兄さんと弟さんが突然、号泣。
直ぐ傍で司式を努めていた私も、思わず込み上げてくるものがありました。


その感激が一際大きくなった披露宴では、笑いと涙と感動のシーンが満載です。


宴が進むにつれ、ゲストの皆様からの祝福の想いが お二人にたくさん注がれ、
新郎は嬉しさのあまり、ちょっぴりお酒が進んだもよう。
その新郎を気遣う新婦の健気な様子がとても微笑ましく、幸せな時間がそこに溢れていました。


新郎の想いを込めた家紋入りの紋服での入場は、ボルテージも もはや最高潮!
新郎が新婦を向かい入れる為の熱き想いを、ゲストの皆様にも感じていただけた事でしょう。

祝福が賑やかに湧いた翌日、お二人からお電話を頂きました。
司会への労いと、これからも見守ってください、と。


電話の向こうで謙虚に話す様子が手に取るように伝わって、
こちらこそ、幸せの瞬間に立ち会わせて頂き、感謝の気持ちで一杯です。
そうお伝えした後も、また心が温かくなりました。


お二人にたくさんの幸あれ・・心からそう思いました♡

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