気になる日本語 「ふいんき」

比較的若い人たちの中に蔓延している 「ふいんき」 という言葉。
はっきり言って、これは完全なる間違いです!!


初めてこの話を聞いた時は、そんなバカな・・・と一笑に付しましたが、
本当に、現実に、私のまわりにも 「ふいんき」 という人がいました。


それも当の本人は、指摘されるまで 「ふいんき」 が間違った言い方だとは
思っても見なかったというのですから、2度びっくり。


ここまで来ると、一度、池上彰先生か・齋藤隆先生辺りに、
「わかりやすい授業」 をして頂く必要があると、言いたくなります。


「雰囲気」 という漢字がありながら、「ふいんき」 と言ってしまうのは、
「ふんいき」 の 『ン』 に続く 『イ』 の音が、発音しにくいからかもしれません。


でも、同じような言葉に 「安易に」 (あんいに) という言葉がありますが
「安易に」 は、だれも 「あいんに」 とは言いません。


つまりは、「ふいんき」 は、単なる間違いと言っていいでしょう。


最近では、「おさわがせ」 を 「おさがわせ」 という人も少なくないと言いますから、
今後 「ふいんき」 がさらに増殖して、新しい形で定着するかどうか予断を許しませんが、
語形や意味の変化は、人の想像をはるかに超えたところで起こり得るものだということも考慮に入れて、
これからも注意深く見守っていく必要があるでしょう。


いずれにしても 「言葉」 はそのほとんどが、耳で覚えて口によって伝わっていきます。
間違った言い回しは、気づいた時に気づいた人が、根気よく言い直していくことが大切です。

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