「祖母のことば」

私の母方の祖母は、明治生まれの人でしたが、
その祖母がよく言っていた言葉を今でも時々思い出します。

それは「おしずかに」「おみょうにち」という言葉で
この2つ言葉は、家にいらしたお客様をお見送りする時に、お客様にかけていた言葉です。

「おしずかに」は「どうぞ気を付けて、何事もなく静かにお帰りになれますように」という意味
「おみょうにち」は「また明日 お目にかかりましょう」という意味だったろうと思います。

祖母は、生まれも育ちも 東北(宮城)の人でしたから、
実際は「おすずがぬ~」「おみょうぬず~」と訛っていましたが、
それがまたなんとも言えず、温もりのある言葉でした。

近頃では、もうほとんど耳にすることはなくなりましたが、
昔の東北弁には、なかなか味のある言葉があったのだという事を
少しでも伝えていけたらいいなと思っています。

テッセンの花.jpg

銀山温泉に咲いていたテッセンの花
昔、祖母の家にも咲いていました。